シールドライガー

思ったほどではない、というのが正直な感想か。
 
カニック表現や精密感は、
磐梯山のMGというよりは田宮のカーモデルに近いフィーリング。
うるさすぎない密度で小気味よく散らされたモールドが、
見せることを意識したフレームであることを実感させる。
 
反面、当初から売りにしていた動物的なプロポーションや、
ポージングの自由度に関しては羊頭狗肉な感あり。
間接の密度に難があり、接合部分がスカスカな印象が拭いきれない。
特に致命的なのは首周りで、首パーツに上下の厚みがない所為で、
棒の先に頭がぶら下がっている印象。
また、胴体も折角の3ブロック分割が全く活かされておらず、
ブロック同士が干渉して殆ど表情が付けられない。
さらに、くびれが表現されてないために、全体的に長細い箱という印象。
猫背や背中を反らせての咆哮といった、
より動物的なポージングに期待を寄せていただけに、
この仕様は少々残念。
 
パーツ分割やゲート位置、合わせのキツさや組み難さ、
やたら外れやすいパーツなんかは、まぁGKブランドだしご愛嬌といった感じか。